インドの仏教徒

サルナート(ブッダ最初の説法の地)にて、筆者とツアーの面々。(1997年)

プロローグ

1997年1月、5人の仲間とインドへ行ってきた。この国に行った人の感想は、きれいに二通りに分かれるという。例えば「あんな国不潔で水が合わない。ほんとに水も飲めない。こりごりだ。二度と行きたくない!」というものと、「あの混沌の中には何か確かなものがある。ぜひまた行ってみたい。何度でも行ってみたい!」というものなど。
私はどうやら後者のほうで、しかもそれが寄生虫のように、ことあるごとにうずうずと騒ぎだす。いわゆる初期の「インド病」に感染してしまった。実を言うと今回のインド訪問は二回目で、いわばその「インド病」を癒すための旅行でもあったのだ。これで少しは病も癒されたが、また近頃うずうずしだした。そこでこの文章を打ち込むことになったのだ。
仏蹟などを廻り、感慨ひとしおであったけど、やっぱりそれは遺蹟であって過去のものだ。『地球の歩き方』等のガイドブックを見ていただければ、そのとおりのところ。改めて私が書くことでもない。だから私は全体的に感じたことと、遺蹟ではなく現在に活きている仏教に触れてきたことを報告しようと思う。

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